ファントムブレード ゼロの伝承:手紙、手記、書物

ファントムブレード ゼロで読めるすべての手紙、手記、書物のページ(22冊、215ページ)を、ゲームの収録順に全文と入手場所付きで掲載。

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正道連盟拾遺18ページ
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34,806

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ゲームデータ
215件中215件を表示

正道連盟拾遺

18ページ · 嘆きの渓谷、血塗られた森、龐鎮

正道連盟の旗は今も高台で烈しくはためいている。だが、そのもとでかつて熱き志を抱いた数多の正道の士は、今やどこへ流れ散ったのだろう。

  1. 1正道の弟子の傷病者記録簿蒙健 左腕を斧で斬りつけられ、骨にひびが入り、出血が止まらない。 聶常安 表情は虚ろで、言葉も乱れている。極度の恐怖によるものと思われる。 広巧心 斧で強打され、その場で気を失い、目覚めた後も激しい頭痛を訴えている。 ……
  2. 2物資点検記録保存食はあと三日分しか残っていない。先月要請した食料はまだ届いていない。隊内では飢えや疲れを訴える声が後を絶たない。 倉庫の西壁を調べたところ、真新しい削り跡が見つかり、霊芝十株と高麗人参十五本がなくなっていた。盗賊の仕業か、それとも身内に盗人でもいるのだろうか……
  3. 3戦況報告南口からの報告: 崑崙三傑は連戦連勝を続けている。森の北では、すでに怪面の殲滅がほぼ完了。武林に平穏が訪れる日も近い。
  4. 4駐屯記録【三百四十二日目】 大勇の右腕は……もうだめだ。殺気改造の術を試させてほしいと、ひざまずいて懇願する大勇の姿に、仲間たちも耐えきれず、皆うなずいた……今後、たとえ罪に問われることになっても、その責任は皆で負おう。
  5. 5加入志願の手紙兄貴へ: 話は聞いたぞ! 崑崙三傑が先頭に立って、怪面どもをこてんぱんにしているんだってな! この十年間、俺だって無駄に刀の稽古を積んできたわけじゃない! 俺も仲間に入れてくれ! 一緒に戦いたいんだ! 虎子
  6. 6救援要請への返答白山派・畢門主殿へ: 白山派は伝統も厚く、人材にも恵まれた門派と聞いておりましたが、まさかこのような災難に見舞われようとは、この顧も大変案じております。…
  7. 7正道のお触れ書き正道の同胞諸君: 我らは正道を貫き、一致団結し、雷霆の如き勢いで天に代わって正義を執行する! 怪面は見つけ次第、討ち取れ! 一切容赦するな! 正道連盟 (印)
  8. 8戦没者名簿胡承沢: 燁城の義士。仲間を率いて包囲網の突破を図り、奮戦の末に戦死。 柴大瑞:(名前は抹消され、「怪面化した」と記されている。) 葉……:(名前も功績も抹消され、かろうじて姓だけ読み取れる。)
  9. 9正道連盟軍令状我ら正道の名のもとに誓う。街道の西側区間を厳守し、いかなる者にも危険を及ぼさないことを。 万が一、手落ちがあれば、我が一派の掟に従い、いかなる厳罰も甘んじて受ける。天地よ、この誓いを見届けよ! (多数の拇印が押されている)
  10. 10【謝園の往事】その一恩師・謝回春は謝家武学の継承者であったが、彼にとっては、武芸や力で武林を叱咤することよりも、救急救命の方が遥かに意義があった。…
  11. 11【謝園の往事】その二誅邪真人は本当に師匠を救ったのだろうか……師匠はもはや別人になってしまった……あの村人たちを、師匠は殺さずに、あんなものに…… 彼らの悔恨、怒り、哀願のすべてが、師匠の力と糧となった。師匠はこうも言った。「こんなにも気分の良いものだったのか」と。…
  12. 12走り書きの手紙昔、災いを自ら招き入れる真似をして、衆生を塗炭の苦しみに陥れた。これこそ我の罪なり。 今、身に「龍体の術」を受け、胸中の血に飢えた殺意を何とか押し殺し続けている。されど風中の残燭、鼓動の音も絶えつつある。…
  13. 13弟子の家書我が子へ: この親不孝者め、長らく便りも寄越さぬか! 近頃、崑崙三傑の義侠の名が郷里にまで響き渡り、称賛の声が絶えぬ。父はここでようやく悟った。お前が三傑に追随したのは、怪面を排除し、民のために害を除くという義挙を行うためであったのかと。父は誇らしく思う。…
  14. 14隻眼の弓使いの書置き阿囡へ この先が死地であろうと、父に悔いはない。 ただ、お前が成人した姿を見届けられぬことだけが心残りだ。 今の世は険しく、邪なる者ほど善人の顔をして近づいてくる。 もし優しい言葉で近道を示し、父と再び会えるなどと言ってお前を誘う者がいても、決して信じてはならぬ。決して近づいてはならぬ!…
  15. 15血塗られた日記あの洞窟は防備が厳重だ。もし増援がなければ、捕らえられた同道の救出は困難であろう…… 偶然敵の手紙を得たが、機密などではなく、なんと殺人の贖罪の言葉。その荒唐無稽さには笑うしかない…… (手紙は血痕だらけで、後ろの文字はぼやけて判読できない。)
  16. 16鶏の羽根で急いで書かれた文書文傑師兄へ: 隊長はあの仙露を飲みませんでした。彼は完全に変わってしまい、人ならざる力に溺れています…… この改造で……彼は気力、速度を大いに増し、獰猛で粗暴になり、昔とは大違いです。もし我らが……どうか師兄…… 文耀
  17. 17昇降機のスイッチ奪われた荒行子の親衛隊が昇降機のスイッチを奪いに来たところで、狂婦・奎艶々が急に乱入してきた。この怪面は山道で鍋を架けて人を煮るのを慣らいとし、狂気至極である。 混乱の中、スイッチはあの狂婦の手に落ちてしまった。兄弟たちは暫く待て。我らが荒行子の親衛隊を誘導してそれと殺し合わせ、漁夫の利を収めよう!
  18. 18封山令ネタバレ

沈思の雑記

18ページ · 嘆きの渓谷、血塗られた森、陸家村

沈思者は武林の各地を巡り、無名なき門派であろうとも漏れなく訪れた。そして彼が忽然と姿を消した後には、数々の奥義や門派に秘められた深奥のすべてがその手記に記されていた。

  1. 1影境の武林影境は、東は果てしない大海に面し、北は雪原と氷河、西は広大な砂漠へと続き、南には火山と沼地が広がっている。 平原は農地として栄え、河川や海は交易で潤っている。一方、山林や荒野は辺鄙な場所にある上、土地が痩せているため、あまり人が寄り付かず、常に混乱が絶えない。…
  2. 2正道連盟武林の数々の名門正派が共同で築き上げた巨大な同盟勢力。 当初、武林の実権を握る龍氏一族は、十八の主な正道門派を集めて「武林正道連盟」を結成。そこから徐々に拡大し、百七十以上の門派を擁する一大勢力へと成長した。しかし、龍氏一族の没落とともに、武林正道連盟の名声は衰退の一途をたどっている。…
  3. 3龐鎮冷酒によって栄えた東の町。数多くの酒楼が軒を連ね、風光明媚で趣に満ちている。 多くの富商がこの地に屋敷を構え、さらに地元の豪商十二人が共同で建てた商会施設が今では多彩な演目を披露する「戯夢山荘」へと拡張されている。
  4. 4駅亭、貴重な休息地「怪面」の乱の勃発当初、正道連盟は武林各地に旅人や商人たちの休息の場となる駅亭を設けた。 しかし、「怪面」が日増しに猛威を振るい、正道が衰退するにつれて駅亭も次第に荒廃していき、建物が残っていても管理する者がいなくなった。 そんな中、今でも正道の者たちに守られている駅亭は、貴重な休息地となっている。
  5. 5殺気塔の廃墟「十一人閣」の壊滅後、「怪面」を生み出していた殺気改造塔はことごとく破壊された。ただし塔内の溶鉱炉だけは、停止させる方法を知る者がいなかったため、昼夜を問わず空転し、黒煙で空を覆い続けた。…
  6. 6龍柱に封印されているのは?渓谷の龍柱は目と鼻の先に見えるが、そこへ辿り着くには、一つの洞窟を抜けなければならない。 かつて幻術師たちは何の憚りもなく振る舞い、影境の各所に表裏の武林をつなぐ亀裂を無闇に開いた。その果てに、取り返しのつかぬ大禍を招いた。…
  7. 7裏武林裏武林は、現世とは異なる時間と空間の法則を持つ異空間。数多の「幻術」の使い手が幾度となく接触し、開拓を繰り返してきたことで、その広大さと複雑さが徐々に明らかになってきている。 裏武林では、人間の意識から新たな事物や情景を投影することができる。すでに死んだ者でも、ここでは残留意識として存在し得る。…
  8. 8血塗られた森血塗られた森は、かつて青々と木々が生い茂る地であった。 二年前、崑崙三傑は正道の者たちを率いて森に伏兵を配置し、怪面を討伐した。戦いは凄惨を極め、正道も怪面も屍が山をなし、数え切れないほどの死傷者を出した。殺気は血の気配とともに根にまで染み込み、葉脈を赤く染め上げ、山一面の木々を紅に染めた。…
  9. 9妙手の張とは何者?かつて江湖には千変万化の術を操り、真偽の鑑別すらかなわぬ分身を幾つも持った奇侠がいた。名門の業物や稀世の秘伝書を専門に盗み出しつつも、貧苦の者の米糧には決して手をつけなかった。…
  10. 10白山派数百年もの歴史を持つ白山派は、かつては武林における一大門派として名を馳せ、正道の柱とも言える存在だった。…
  11. 11鏡林遊記今日、たった一人で森の奥深くに迷い込んでしまった。次第に霞が濃くなり、辺り一面を覆い尽くす。突然、目の前に一本の古い榕樹が立ちはだかった。その木肌は複雑に絡み合い、到底この世のものとは思えなかった。…
  12. 12陸家村陸家村は山に寄り添い水に臨み、龐鎮に隣接している。そのため早くから飛賊が村内に龐鎮と行き来する抜け道をひそかに設け、闇商品を運んでいた。…
  13. 13龍氏一族龍氏一族は、武林正道連盟の指導者にして、江湖が認める第一の名門である。 龍氏は商人から身を起こし、ひそかに武林の財脈を掌握するに至り、さらには独自の武芸を編み出し、特有の金色の剣気で天下にその名を轟かせた。…
  14. 14暗魔天城暗魔天城は、かつて江湖において唯一龍氏と互角に渡り合った「裏社会」の勢力だった。 魔城の先祖が初めて中原に入った際、不意に龍氏一族と因縁が生じ、それ以来龍氏を筆頭とする江湖の正道から敵視され、弾圧され続けてきた。…
  15. 15八卦閣八卦閣は武林における情報が集う場で、影境の各地に 五十余りの分号を構えている。 各分号の取り仕切り役は、いずれも「八卦童子」ではない。江湖のどこを探しても、そのような名の人物は存在しないのだ。 だが、五十余人に及ぶ取り仕切り役たちを一人と見なせば、それこそがかの「八卦童子」となる。…
  16. 16破損した『山道地図』(簡素な略図で、筆跡もかなり乱れている。聖母娘娘廟に印が付けられている。ここから線香二本分ほどの道のりのようだ。)
  17. 17梅谷六景百年前、この地では激しい戦が繰り広げられ、無数の白骨が地中に埋もれていった。その後、ここで漁師が鯉を捕ってみたところ、その身は肥えて美味しく、他の土地のものとは比べものにならなかった。また、水辺には梅の木が立ち並び、鮮やかな赤い花を咲かせていた。…
  18. 18断魂山地誌ネタバレ

龐鎮の人間模様

17ページ · 龐鎮、枷籠山、梅谷湖

まるで昨日のことのようだ。通りには車馬が絶えず、商人の呼び声と芝居小屋の歌声が重なり、やがて銅鑼や太鼓、爆竹の轟きへ溶けていった。 喧騒は片隅の哀声をかき消し、路地を抜ける間もなく、風の中で途絶えさせた。

  1. 1受理されなかった訴状私の夫・龐三は、白銀を得る為に「心臓置換法」の実験に赴き、今だに帰って来ておりません……息子は龐三を探しに行ったのですが、その結果……
  2. 2捺印された契約書契約者・龐平は、自らの意思で心臓移植の実験を受け、その対価として銀二十両を受け取ることに同意する。ここにその証として本書を作成する。 (名前と赤い指印はかすれて判読できない)
  3. 3慌ただしく書かれた血書……父を捕らえて……山荘へ連れていった…… 父を助けてくれ……お上に報せを…… 龐粛
  4. 4出せなかった手紙兄上へ: 裏通りは……疫病で……皆正気を失い、うわ言ばかり……江湖の者が……騒ぎ出し……裏通りは封鎖された。 だが……あの関外の者たちは……堂々と……人の心臓を……えぐり出すという…… 兄上は……外へ避難してくれ……
  5. 5酒場の帳簿二月 酒麹八斤仕入。 冷酒六十甕、雑酒三十九甕を出庫。 三月 酒麹五斤仕入。 冷酒三十二甕、雑酒十八甕を出庫。 四月 冷酒十一甕、雑酒四甕を出庫。
  6. 6長青父ちゃんへ父さんへ 字が書けるようになったよ! 先生にも上手だってほめられたの! おばあちゃんはいつも、長青って誰だいって聞くんだ。だから、長青は父さんだよ、うちの英雄だよって言うの。でも、おばあちゃんはすぐ忘れちゃう。 父さん、いつ帰ってくるの? 毎日、戸口に座って待ってるよ!…
  7. 7故人の絶筆順子へ: 俺の命は、どうやら怪面に奪われちまうようだ。今一番気がかりなのは、阿妙、阿心、そして阿茹のことだ。 あの子たちは母親を早くに亡くしたが、みんないい子だ。阿妙は家事ができるし、阿心は料理が上手い。阿茹だけは少しやんちゃだが、一番愛嬌がある………
  8. 8鎮民の日記の断片二十八日 夜 夜回りが童謡を歌っている……間違いなく爺さんの声なのに、節回しは小さな女の子のものだ。窓の隙間から外を覗くと、奴は背中を逆反りにして壁を這い上り、首をぐるりと半周ひねって俺に笑いかけた。「ウチと遊ぼうよ!」ってな。 もうこの龐鎮にはいられない!
  9. 9署名入りの契約書立書人・李氏、自らの意志により龐鎮の先祖代々の家屋一間、裏通りの下田三畝、ならびに嫁入り道具の紅柳木箱、銀の簪一対、纏糸の玉腕輪一つを売却する。銀にして二百七十両。これをすべて一人息子の李祥が正道に拝師し武芸を修めるための資金に充てる。…
  10. 10弟への詫び状弟へ: あの日兄ちゃんが言ったことは全部怒りに任せた出まかせだ。どうして本気にしちまって、半年以上も便り一つよこさないんだ? もうすぐ年末だ、早く帰ってこい! ここ数年、兄ちゃんも少しは金を貯めた。お前が嫁をもらうには十分なはずだ。 兄 龐阿福
  11. 11問診記録患者は日頃から健康であった。井戸水を飲んだ後に奇病を患い、意識が日に日に混濁し、すでに三ヶ月余りが経過。 最初は精神が衰え、活力がなかった。 二ヶ月目で、言葉が支離滅裂になり、親族友人の見分けもつかず、時に木石の如く反応がなくなった。 三ヶ月目で、深い眠りから覚めず、四肢が硬直した。
  12. 12【戯文残篇】武生の詞昔日は仲間と共に正道に居りしも、龐鎮の誅邪にわかに変わりぬ。 舞台の幻術と美人に酔いしれ、度牒を焚きて芝居の縁に換えんとす。 我、幻法の意は解さずとも、美人の望みを叶えんとす。 正道は我の道を弁えざるを責め、怪面と殺し合う陣前へと遣わす。…
  13. 13【戯文残篇】青衣の詞あの者を見てみよ、五彩の霞光が天を衝き、測り難い変幻にて驚きを呼ぶ。 思わず嘆く、世に稀なるその絶技、願わくばかの隠士高人に拝せんと。 絶技の道は誠に困難だが、身を捨てて技を求められるのなら快く受け入れよう。 ただ郎君の意を知りてなお龐鎮へ赴き逢わんとす。
  14. 14細い字で書かれた日記初五日 小雨 徐兄ちゃんが私を訪ねてきたのを、お父ちゃんに見つかっちゃった。私はただ、お父ちゃんを止めたかっただけなのに……でも、お父ちゃんは地面に倒れて、血まみれで……私の鍬にも、血がたくさん付いてた……きっと聖母様がお力を示してくださったんだわ!…
  15. 15走り書きの日記……王家の娘は実に綺麗だが、惜しいことに世間知らずじゃないんだ。やはり張家の娘の方が騙しやすいな。適当に江湖の物語でもでっち上げてやれば、すぐに俺にぞっこんになって、一緒に駆け落ちしたいと言い出した。ははっ! ただ顔がちょっと残念だから、いい値段では売れそうにないな……
  16. 16華美な招待状この招待状をもって、謹んで貴殿を梅谷楽坊へご招待いたします 席は【天字第一号 ・ 妙音閣】に設けております。 貴殿と梅韻の雅楽を共に賞し、世間の喧騒を暫し忘れられますことを願っております。
  17. 17明門主への手紙明様拝啓: 久しく公務多忙と聞き及んでおりますが、いささかお暇もおありでしょうか。…

江湖の逸話

16ページ · 嘆きの渓谷、陸家村、血塗られた森

旅の途中で引き受けた頼み、密かに調べた事柄、そして今では誰も詳しく追おうとしない江湖の秘事。そのすべてをここに収めた。 奇怪な異聞を前に手掛かりを失ったなら、古い記録を読み返してみるとよい。行間に、一つ二つの手掛かりが残されているかもしれない。

  1. 1隊長・陳柱の密書渓谷のあたりで狂暴な怪面が暴れている。奴は刃こぼれした錆びた刀を手にしており、凶暴極まりない。その刃を受けた者は皆、泉のように血を噴き出すという。あれは我が隊が以前紛失した「残鋼刃」に違いない!…
  2. 2副官への命令書副官へ: 以前、君が抱いた疑念についてだが、余計な騒ぎを招きかねないため、あの時はひとまず保留にしていた。だが……いつまでも避け続けるわけにはいかない。真相と向き合うことこそが、我らの進むべき道だ。 この令状を携えた者が訪ねてきたら、手がかり探しに協力してやってほしい。 隊長 鄭嶸 令
  3. 3玉児の処方書金創草 噂によると、龍の巣の周辺によく生えているみたい……龍の巣っていうのは見たことないけど、渓流沿いにも生えているみたい。 凝脂葉 頻繁に落石が起こるような崖の下で、黄色い野花のそばによく生えている。 探す時は頭上からの落石に注意すること! 止血藤…
  4. 4龍氏大学士による石碑建立報告……………… 今や龍柱は各地に建てられている。されども、この任はあまりにも重大ゆえ、片時たりとも気を緩めることはできぬ。私が望むのは、自ら碑文を刻み、後世に永く伝えること。この身をもって禁地を守り続け、一族の罪を償うため、未来永劫この誓いを違えることはない。 龍氏大学士……
  5. 5白赤練の手記頭部:かつて陸家村に現れたことがある。 背板:正道によって森の北東にある大陣に持って行かれた…… 琴弦:水の多い場所……梅谷湖だろうか?……歌声?……琵琶の音か?……いや、幻だ……幻だ幻だ幻だ幻だ幻だ……
  6. 6離れ離れになった賊兄の記録痩せ猿・老周 長い吊り橋の手前で馬賊の頭領に追われた。近くの、屠殺者が巣食う洞窟に身を隠したらしい。 飛び鼠・李耗子 馬賊の頭領に地下の洞窟へ閉じ込められた。 夜梟・阿貴 宝探しの最中、狂犬に襲われた。はぐれた場所は野営地脇の、弩が据えられた洞窟。 泥鰌・阿震…
  7. 7飛賊「巾着切り」の血書昔は俺も大したもんだった。十三歳で員外の玉帯を盗み、十七歳で正道門主の帳簿を盗み出した………
  8. 8凶賊録:四怪面の頭目花千笑: 剣痴。かつては道門の門主を務めていた。大の酒好き。五尺の長剣を振るう。酔剣術に長け、酔いが深まるほど、その剣技は鋭さを増し、その力は計り知れない。 素早い動きで剣勢を乱し、その長剣を封じるべし。 荊野:…
  9. 9歌妓人形からの手紙沛郎様へ: 私がこんなにわがままなのも、あなた様が甘やかしてくださったからではありませんか。どうしてそんなにも薄情なのですか。何もかも私のせいにして………
  10. 10廃棄された人形の書置きもう……行かなきゃ…… 蕩穢様は、直々に手を下されてない…… あの方は偽身をお呼びになった。 見た目は大人と同じだけど、目だけは、真っ赤だった…… それは蕩穢様を助け、皆を守ってくれた。あれがいれば、傷を負うこともほとんどなかった…… でも今回は、俺たちを始末するために来た………
  11. 11聖母様の嘱託……汝らが……方石……網の中…… ……物で供えし我は……外天の自源…… ……この物を速やかに……梅谷湖の西の……我が法相の座前へ供えよ…… ……さすれば……苦しみも厄も……これを解くと約束しよう……
  12. 12阿袖親展我が妹阿袖へ: お前が苦しんでいると知り、兄は心が抉られるように痛い。今、手紙と共に移魂の聖水を同封した。速やかに侍女に飲ませ、聖母の花で顔を覆わせよ。 聖母様は慈悲深く、必ずや御霊験を示して加護し、この危難を解いてくださるのだろう! 兄 阿瑾
  13. 13小雪の物品目録折れた鉄の剣 劉大侠はいつも怖そうな顔をしてるけど、本当はいい人なんだ! 女侠の簪 婉お姉ちゃんの一番のお気に入りの簪。私も彼女みたいに勇敢になりたいな! 漆黒の鞘 絶対に無影客のものだ。残念だけど、鞘しか見つけられなかった………
  14. 14贖罪の名簿方立、村民。斬首。生前の最後の一言:「お、俺はあんたに恨まれるようなことは何もしてないよな?」 老枯、医者。斬首。「あんた、その体をもっと大事にしなきゃだめだよ。」 秦菊花、饅頭売り。横薙ぎ。「饅頭が蒸しあがったばかりだよ。味見しておくれ。」…
  15. 15雨玲への手紙雨玲へ: 俺が無能だった……もし来世があるのなら、侠客となり、何度死のうとも恐れず、ただお前を守りたい…… 周平子
  16. 16陸三遷絶筆:解元親展我が息子、解元へ: 陸氏先祖百年の祠が聖母廟へと改築されたこと、お前が不満に思っているのは分かっている。だがこれは我ら陸氏が作った業、我らが返さねばならんのだ!…

囚命

13ページ · 陸家村、血塗られた森、正道大陣

長く姿を消していた関外の奇術一派が、今「移魂の術」を携え、再び江湖に風雲を巻き起こす。

  1. 1移魂人形「囚命」の一派は、「移魂の術」を用いて生者の意識の一部を抽出し、人形に宿らせる。これにより、人形は糸で操らずとも自由に動き、しかも主人のどんな命令にも絶対服従する。 「移魂」された者は、意識が人形に移されると肉体に戻れなくなるため、魂の抜けた生ける屍と化してしまう。…
  2. 2幻術要紀かつて、辺境の地にある門派で数人の高弟が相次いで命を落とす出来事があった。…
  3. 3関外草木図志【珠草】 性は温、味は辛。毒の調合に用いられ、血肉を腐敗させ、しびれや灼けつくような痛みを引き起こす。 【朝生鬼傘】 性は寒、味は甘。耳鳴りやめまいを引き起こす。幻術修行の助けとなる。 【龍爪花】…
  4. 4関外門派考かつて、関外には多数の門派が存在したが、その中でも「囚命」の一派は、その首領「邪主」の陰険かつ残虐な人柄で江湖に名を知られていた。…
  5. 5人形基地建設図解この抜け道は、かつて飛賊が身を隠し、逃走に利用していたものだが、今は人形製造の拠点に作り変える予定だ。人目につかず利便性にも優れることを活かし、防衛設備と工房を設ける。 まず、抜け道の入口を井戸の底に移し、人形で塞ぐ。 次に……
  6. 6七巧薬典関外の門派ではよく七巧草が触媒として用いられ、七巧草を使った薬剤には七巧にちなんだ名が付けられることが多い。 七巧琉璃:水のように透き通り、無色無臭。 七巧雪:綿毛状で雪のように軽く、口に含むと酸味と渋みがある。 七巧星:白い粉末で、きめ細かく、微かに幻術の気配を帯びる。…
  7. 7【人形基地記録簿】第一実験基地三月初九 啓蟄 飛賊の抜け道を掃討。 首謀者「鬼眼」の張成武、「夜行」の李四連、および配下十三名を生け捕りとし、残党はすべて始末。抜け道の掃討を完了。だが、「遁地鼠」の陸五修は降伏を装って逃走し、行方をくらました。 夢差様は激怒。処罰を受けた数十名は、ことごとく人形にされた。
  8. 8【人形基地記録簿】基地拡張冬月十六 小雪 実験規模は日増しに拡大し、陸家村の住民は皆、人形となった。意識転移の術は着実に完成へ近づきつつある。 だが、夢差様はなお満足しておられない。基地は手狭となっており、新たな拠点を確保して施設を拡張する必要がある。
  9. 9記録:七巧玲瓏と七巧星七巧郎君の門外不出の薬剤は二つあるとのこと。 その一つは七巧玲瓏、無色無味の劇毒であり、その毒に冒された者は必ず死に至るという。 もう一つは七巧星、無色無味で毒性はないが、経脈を封じ、仮死状態に陥らせる。解毒剤がなくとも、四時間後には自然に効果が消える。
  10. 10記録:七巧の解毒剤夢差冷荼が作りし七巧の解毒剤は、七巧玲瓏の毒と七巧星の効果を解くことができる。 他に、七巧の解毒剤と性質が極めて似ているもう一つの薬が存在するが、それは七巧玲瓏の発作時間を遅らせるだけの薬であって、毒を解くことはできない。
  11. 11移魂散の配合手稿主薬: 柏子仁、二銭 首烏藤、七分 朱砂…… 蚕沙…… 補薬: 白芍…… 芡実…… 安息香…… (この後に大量の修正の跡がある。) ……二者を混ぜ合わせ、適切に改良すれば、無色無味に近づけ、更に少ない用量にて移魂を誘発できるかもしれぬ。
  12. 12囚命移魂法施行の法: 移魂散を以て、生者の魂識を肉体から分離させる。次に、肉体を離れた魂識を裏武林へ通じる道に強制的に送り込む。最後に、魂識を人形の体内に封じ込める。 完成体の状態: 意思を持たず、知能が低下し、殺戮を好む。…
  13. 13第七十九回廃棄品目録七九一:武当、関月霞。消耗は安定的。 七九二:崑崙、陳静。自壊意識減少。 七九三:白山、畢桃桃。武芸の伸びが著しい。 七九四:少林、釈海心。自我意識低下。 七九五:血刀門、楊紅袖。指令を厳守。 七九六:衡山、鄭夢琴。協調性向上。 七九七:華山、許婉。蓄えし殺気向上。 ……

夢差

12ページ · 陸家村、正道大陣、戯夢山荘

東武林の「囚命」一門は、皆「夢差」の命に従う。だが「夢差」の二字には、「蒙花聖母の使い」という意味が込められているらしい。

  1. 1夢差から至高者への手紙至高尊者殿へ: 尊者よりご下問を賜った九十九号は既に完成いたしました。これより湖心へ至ることができます。 水晶の目玉も厳重に保管しております。盗難の恐れはございませんので、ご心配には及びません。 夢差 謹上
  2. 2未完の『聖母経』この経は、聖母様の計り知れない恵みを広め、無知な村人たちを教え導き、移魂操偶によって生じる数々の異変への疑念と恐怖を鎮め、聖母様の大願を成就することを目的としている。 蒙花聖母様の宝誥 果てしない世間に、劫火が燃え盛っている。 怪面は牙を剥き、人々は苦しみにあえぐ。…
  3. 3囚命者からの手紙夢差殿へ: 夢差殿のご命令通り、人形戦力はすべて「組織」へ引き渡しました。 囚命者 赤芍
  4. 4「至高者」からの手紙夢差よ: 「零号人形」と「聖母様の御体」の研究が順調に進んでいると知り、大変喜ばしく思う。 しかし、約束の「証」がいまだわしの手に渡っていない。裏切り者がいるのではないかと危惧している。…
  5. 5「蕩穢」に関する密報夢差様へ 陸家村はすでに完全に封鎖いたしました。必ずや蕩穢を捕らえ、奪われた品を取り戻してみせます! (署名欄には不気味な印が押されている。)
  6. 6『「おし」人形の設計図』(舌のない人形。「おし」がこの人形の名前のようだ。その隣には「舌」だけが単独で描かれており、その下に小さな文字でこう書かれている。) これは舌であり、鍵でもある。 「おし」を紅い屋敷に置くべし。
  7. 7煌心工房の掟一、いかなる者であれ「煌心」工房に入る者は、すべて特製薬物「七巧星」を一剤服用しなければならない。…
  8. 8出せなかった手紙公子へ: 公子の妙計による助力を得て、「零号」技術により、聖母の御体は日に日に完成に向かっており、七日の内に最終調整が完了する見込みである。…
  9. 9冷荼の側近の報告ネタバレ
  10. 10ペットこいつは廃棄された実験体よりも武林の者の方が舌に合うようだ。しかも、手に入れたものを片っ端から自分の身体に取り込み、自らの力に変えようとする……本当に研究しがいのあるペットだ。 今や私に盾突こうとする武林の者は滅多にいない。次は何を食べさせてやろうか?
  11. 11三種の筆跡のある断片ネタバレ
  12. 12「玉琮」に関する研究記録ネタバレ

村人の遺物調査

10ページ · 嘆きの渓谷、血塗られた森、陸家村

村里に散らばる数枚の皺だらけの紙。歯を食いしばって耐え抜いた日々と、彼らもまた、この世で懸命に生きていたことが記されている。

  1. 1廃棄された土地売却証文立書人兼売主は、渓谷の農民・呉光耀。残忍な怪面に家族が襲われ、一家九人のうち生き残ったのは三人だけとなりました。家屋は倒壊し、田畑は荒れ果て、もはや耕作を続けることもできません。ゆえに、先祖代々受け継いできた良田の一部を売却いたします……
  2. 2村人の借用書渓谷の農民・呉鉄山は、王員外より銀三十両を借用いたしました。これは全額、怪面に立ち向かうための武器の鍛造に充てます。お借りした銀は、怪面撃退後すぐに返済いたします。利息は月利二分、返済期限は秋の収穫期まで。 借主:呉鉄山(拇印) 証人:里長 呉守業(画押)
  3. 3山村の布告渓谷の皆へ: 何も慌てることはない。防備を固め、夜は交代で見張りを立てるのだ。 武林正道連盟の達人たちが到着すれば、必ずや怪面を討ち果たし、村に平穏を取り戻してくれる。 里長 呉守業
  4. 4息子の捜索願息子を探しています。見つけてくださった方には謝礼として穀物五石を差し上げます。 名前は呉小満、六歳の男の子で丸顔です。四月二十五日の夕方、村の人たちと共に北の農家へ避難する途中、行方不明になりました。よく笑う子で、名前を呼べば必ず返事をします。…
  5. 5伯父への手紙伯父様へ: 最近、龐鎮では異常な眠気に襲われる奇病が流行しています。父も母もどうやらその影響を受け、日に日に気力が衰えており、心配でなりません。…
  6. 6令嬢の護衛依頼林鋒殿へ: 許氏との婚姻は、我が范氏の名誉と娘の生涯に関わる。 精鋭十名を率い、嫁入りの一行が滞りなく目的地へ到着するよう、秘密裏に娘を護衛してくれ。 范氏家主 示
  7. 7井戸封鎖の告示村の皆へ: 井戸に潜む邪なるものを騒がせた者は、村に災いを招くだけでなく、聖母様の恩寵に背くことにもなる。その罪は極めて重い。 昨夜の丑の刻、木こりの陸阿四が禁を破って井戸に触れた。今朝には、その魂はすでに人形へ移され、泣き続けている。各々これを戒めとせよ。
  8. 8【村に残った村人の日誌】中秋誰も月を眺める気にはなれない。皆、行方不明になった者たちの帰りを待ち望んでいる。 老久は戻ってきたが、もう老久ではないようだ。まるで魂が抜け落ちたかのように、誰の呼びかけにも応えない。今日は小桂まで病に倒れた。畑で突然眠り込んでしまい、いくら呼びかけても目を覚まさない。…
  9. 9【村に残った村人の日誌】霜降またあの木人形が戸を叩いている。母の声で何度も「坊や、もう具合は良くなったの?」と呼びかけてくる。私が水を汲みに行こうと戸を開けた途端、まるで糸で引き寄せられた人形のように、突然飛びかかってくる。 どうやら、あの煙草好きのじいさんの言う通りだ。あの木人形の中には、人の魂が入っているんだ……
  10. 10葬儀録故人は村で人望の厚い長老、陸三進。…

聖母の謎

10ページ · 陸家村、龐鎮、枷籠山

蒙花で顔を覆うのは、聖母を現世へ迎えるためなのか。それとも、跪く者たちの目を覆い隠すためなのか。

  1. 1聖母様の告諭大慈大悲にして救苦救難の至尊たる蒙花聖母 浄土の蓮華座より 穢れた世間にその御姿を現し あらゆる金身の尊像をもって顕現し 苦しみに沈む衆生を導き 無常の苦厄より救い給う
  2. 2祭儀の告示:聖母様に拝謁するには一つ目は花結び。手のひらほどの幅の清潔な赤布を三尺用意し、花玉のように固く結ぶ。 二つ目は覆面。花玉を顔に結わえ、耳目を覆い、外界を遮断する。 三つ目は入夢。寝台に仰向けとなり、息を整えて精神を集中し、心の中で福を祈り、願い事を唱える。
  3. 3【聖母宝巻】その一:龐声、聖母に遇う蒙花聖母は、慈悲をもって世を救う神霊なり。その使者である夢差は、常に紅き花を諸仏の顔に結びつけ、聖母に人の世の苦しみを見せしむ。…
  4. 4【聖母宝巻】その二:木人の心禍福は糾える縄の如し、盛者必衰。ある日、龐声は江湖の豪傑と技を競い、なんと長槍で心臓を貫かれた。…
  5. 5信神疏蒙花聖母は罪をすすぐ者なり。罪を消し、長寿を欲する者は、心を誠にし意を正しくし、称え祈るべし。これを勤める者は、必ず加護を得て、善果自ら至らん。信じずに怠慢なる者は、必ず災いに遭い、永久に戻れないだろう!
  6. 6幻術師の手記の断片遅かった、遅すぎた! 尊者は「鏡」で遺跡を封じられた。証を持たぬ者は誰一人入れぬ! 我らは外をさまようばかり。聖母を迎える儀を、もはや逃してしまったのではないか…… 見識ある者が「鏡面」を調べて言った。あらゆる滅法の法が一堂に会してこそ、この封印は開かれる。…
  7. 7至高尊者の法旨弟子一同、命を聞け。 かつて法舟あり。我らを厄海から渡し、迷いの渡しを破って此岸へと運んだ。まことに世を救い人を渡す至宝であり、霊験あらたかにして、その神異は並ぶものなし。 今、我は汝らに命ずる。裏武林に集い、己が幻法の力を注ぎ、至誠至敬の心を尽くして、王船を再び鋳造せよ!…
  8. 8乱れた書き付け聖母を奉じるため、皆が狂い、道を外れた。逆らう者も、口を閉ざす者も、ことごとく殺された……違う、違う……妄念だ、偽りだ、妖言だ! かような考えを抱く者は、すべて誅滅せねばならぬ! 誅滅……だめだ、いや……信じない信じない信じる信じる信じる信じる亻言亻言亻言亻言言言口口口二二二一一一
  9. 9聖母真身図ネタバレ
  10. 10星表ネタバレ

「組織」

9ページ · 血塗られた森、陸家村、龐鎮

「組織」は「組織」であり、他に名はない。 「組織」に善悪はなく、自らが定めた「掟」を遂行するためにのみ存在する。 何人たりとも、一度組織に入れば、生涯その身を抜けることは許されない。無断で逃れた者を、組織は決して生かしておかぬ。

  1. 1「組織」は「組織」「組織」は「組織」であり、それ以外の名はない。 「組織」は人を殺す。他の者には殺せぬ者を殺す。「組織」は人を救う。他の者には救えぬ者を救う。 「組織」は武林において広く認められた「掟」を守り、公平を貫き、「正邪は相容れない」という道徳観念にとらわれることなく、正邪を問わず等しく扱う。…
  2. 2冥主と冥使たち【冥主:沐天邈】 「組織」の創始者。卓越した武芸の持ち主であるだけでなく、人の適性を見抜く目を持つ。四十年にわたり「組織」を率い、多くの達人を迎え入れ、その掲げる掟を武林全体へ深く根づかせた。 【冥使:虚空】…
  3. 3組織の達人【雷当】 魂の元相棒。剛直で落ち着きがあり、忠義に厚い。数年前に右腕を斬り落とされてしまったが、代わりに巨大な虎砲を装着し、一騎当千の力を手にしている。 【長鴻】…
  4. 4十一人閣その昔、「天書残冊」を求めて各派の達人たちが断魂崖に殺到した。ところが、彼らは奇妙な鐘の音に影響され、その場で殺し合いを始めてしまう。…
  5. 5からくり船と船着き場小厮の「からくり工房」では「組織」のために数多くの移動用装置を開発している。殺気を動力源として高速で水路を航行するからくり船もその一つ。…
  6. 6滅龍魔三十数年前、「組織」は龍氏一族の内応を得て、暗魔天城を攻め落とした。 この戦いから一ヶ月も経たぬうち、「組織」は次に龍氏一族同士の不和を煽る策略を講じた。その結果、内部抗争に陥った龍氏一族は多くの分家へと分裂し、武林から姿を消すこととなった。…
  7. 7鬼差と楔「組織」では「鬼差」と呼ばれる決死隊が極秘裏に育成されている。 彼らには「楔子命令」が施される。まるで楔を打ち込むように一つの思想を心に植え付け、本来の思想と置き換えるのだ。これによって彼らは植え付けられた思想を正しいと思い込み、それに従って、「組織」に忠実な鬼差となる。…
  8. 8秘密の酒場「組織」は各地に点在する「酒場」を通じて依頼を受け、手を貸すべきと判断した依頼のみを遂行する。 そうした依頼は弱い立場にある門派や個人から寄せられたものが多い。謂れのない罪を着せられた者、不当な扱いを受けた者、あるいはどこにも頼れる相手がいない者は「組織」に助けを求めることができる。
  9. 9四大蛇屋青蛇屋:龐鎮の裏通りにあり、江湖のさまざまな秘薬の複製を専門としている。 赤蛇屋:血塗られた森の長橋の北にあり、医術と奇術の融合を専門としている。 黒蛇屋:陸家村の西端にあり、解毒薬を専門としている。 白蛇屋:梅谷湖東部の島にあり、現在は調薬を行っていない。

さまざまな発願文

9ページ · 陸家村、枷籠山

数多の口から捧げられた幾万の願い。聖母が耳を傾けたのは、そのうちのどれだったのか。真に願いを叶え、礼参りに訪れた者はいるのだろうか。

  1. 1聖母様への祈り私は半生を刃の上を渡るように生き、この命など惜しくはありません。ですが、兄貴は私を兄弟同然に扱い、窮地から救い出してくれました……今、この身を供物として捧げます。どうか聖母様のご慈悲をもって、兄貴をこの木人の村から導き出し、再び日の目を見られるようお導きください。…
  2. 2周川の発願文聖母様の垂聴を祈る: 弟子周川は龐鎮の者。母が病に臥して久しく、昏睡して目覚めず、やせ衰えております。弟子は良医を遍く訪ねましたが、良い結果を見ません。今、聖母様の聖徳の広大を聞き、祈りを捧げに参りました。聖母様の慈悲により、母の早日の完治をご加護してくださるよう願います。 弟子 周川 敬上
  3. 3李幺妹の発願文聖母様のご加護を願います。現在、湖の水位が狂ってしまって、網を下ろしにくいのです。村の外ではいつも殺し合いばかりで、魚も売りに行けません……どうか聖母様のご慈悲で、我が家が安穏な日々を過ごせるよう、そして梅谷村が風調雨順であるようお守りください。信女、叩頭してお願い申し上げます。 梅谷村 李幺妹
  4. 4王益仁の発願文神様の垂聴を祈る:…
  5. 5不肖の子孫、三遷の発願文慈悲深き聖母様の垂聴を祈る:…
  6. 6武当派に塗りつぶされた発願文陳兄へ: 我ら正道の人間が、邪教の妖邪に向かって発願できる訳がない。もし再び私を篭絡して入教させようとするなら、絶交もやむなしと思え! 武当 陸衝雲
  7. 7署名なしの発願文俺に恨みを持った奴に見つかるといけないので、名前は残さない。聖母様、俺は名利は求めねぇ。ただ俺の罪をすすいで、もう四方へ隠れ潜んで流離うことのないように、この俺にも安らかな最期を迎えられるようにしてくだせぇ!
  8. 8血刀門の発願文血刀門の韓一刀、今ここに来たりて焼香し、願いをかける。「組織」は我が祭壇を壊し、我が供物を奪ったのみならず、さらに私の絶世の武芸の修得の邪魔をし、失敗させた! 蒙花聖母様、どうか私の無念を晴らし、「組織」に災禍を降らしていただきたい! そうしてくださるなら、私、韓一刀は喜んで数十の生け贄を捧げよう!
  9. 9霹靂堂・陳虎頭の発願俺は霹靂堂の陳虎頭。神や妖魔や仙人なんてのは大して信じちゃいねぇ。信じるのは手にある爆弾と、背後の兄弟たちだけだ! 蒙花聖母よ、あんたが本当にその告諭とか宝巻とかに書いてある通りすごい力を持ってるなら、俺たち霹靂堂を天下無敵にさせてみろ! その暁には、俺があんたに金の像を建ててやる!

崑崙三傑

9ページ · 正道大陣、嘆きの渓谷、陸家村

今なお武林には、「崑崙三傑」の赫々たる名声が語り継がれている。語るほどに、広めるほどに、かつての栄光を守り、この崩れかけた正道を支えられるとでもいうように。

  1. 1崑崙三傑とは?崑崙派の大師姉・玉音子、二師兄・荒行子、三師弟・墨璣子、この三人を総称して崑崙三傑と呼ぶ。…
  2. 2弟子たちによる三傑の評価玉音子様は卓越した武芸の腕前、高潔な人格、そして慈悲深い心をお持ちのお方。よく孤児の少女を引き取っておられるのだが、それは武芸を身につけさせるためではなく、ただ安らかに暮らせる居場所を与えたいと願っているのだ。…
  3. 3共同討伐策陸家村はすでに「怪面」に占領されているが、今なお地下室や廃屋には村人が身を潜めている。怪面は凶暴極まりない。やみくもに村の中で戦えば、罪なき村人を巻き込む恐れがある。 ゆえに南西の森に伏兵を置き、敵を村から森へと誘い出し、敵勢が分散したところを各個撃破する。これを上策とする。
  4. 4正道連盟委任状江湖の同道諸君へ 怪面が東部で猛威を振るい、人々を塗炭の苦しみに陥れている。その罪は数え切れず、討伐は一刻の猶予も許されぬ! よって正道連盟は、ここに崑崙派の玉音子を東武林総指揮に任命する。玉音子は即日、各派の精鋭たちを率い、怪面の討伐に関する全権を担うものとする。…
  5. 5正道大陣工事図(厳重に張り巡らされた正道大陣の守備計画図。 陣前には防御施設が道を挟んで設けられ、山に踞して関を成す。正門には一対の矢倉が巍然と聳え立ち、戦場を俯瞰する。刀や盾の防壁、罠や関所が大陣の内外に遍く及び、辺り一面に厳粛な気配を見せている。)
  6. 6六宗門の書状今や怪面が猛威を振るい、武林は崩壊の危機に瀕している。我ら六派は古来より武林を支える柱石であり、今こそ門派の垣根を越え、互いの技をもって不足を補い、義侠の志をもって支え合うべきである。…
  7. 7琴譜の手記偶然先人の残譜を得た。ゆったりとした調べは泣き咽ぶようだ。しかし江湖は悠々自適であり、遅い曲では豪情に追いつき難い。いっそ旧譜を組みなおし、拍子を増し、起伏を添えよう。奇をてらうためではなく、ただ快意を求めて。
  8. 8女弟子の文書我が師へ: 弟子らは既に大陣内外の防備を整えました。師匠には、後方の諸事のために心を悩ますことなきよう。 願わくば、此度の「組織」との共同作戦において、師匠が見事勝利を収め、妖邪を掃討し、早日に凱旋されんことを! 衆弟子 敬上
  9. 9抗敵の檄文我ら三人は、師門の指導を被り、正道の厚望を受けてきた。この度の諸門派の合力、江湖の諸侠客による千里の馳援、多くの民衆たちの奮起に深く感謝している。故に今、ここに誓いを立てる。 我らは必ず全力を尽くし、正をもって邪に打ち勝つ。怪面が滅びるまで、誓って止むことはない!…

水行組拾遺

9ページ · 梅谷湖

かつて梅谷湖には一つの水幇があった。訪れた者の名も過去も問わず、泳ぎの巧拙と漁獲の多少だけで英雄を論じた。 落ちぶれ、行き場を失った者がここへ流れ着いても、濁り酒の数杯にはありつけた。波音と灯影を肴に、半生の風霜を飲み下すことができた。

  1. 1賊討伐の告示我が梅谷村は怪面の攻撃を受けている。 豪傑たちよ。集結して賊人を討つのだ。 邪祟を掃討し尽くし天地を清め、 武林を支え乾坤を正さん!
  2. 2【停水憶録】その一:手合わせ刀剣を手にすること二十年、武芸の手合わせにおいて、私に敗北の記録はなかった。自らを「改造者」と名乗る鉄面の怪人に出会うまでは。…
  3. 3【停水憶録】その二:希望酔った私は水に落ちて、また人に網で引き上げられた。七、八人の騒々しい漁師たち。笑い者にする者もいれば、作ったばかりの魚溜まりを荒らしたと文句を言う者もいて、中には私を水産物に数えるべきかと思案する者までいた。…
  4. 4【停水憶録】その三:勝ち負け水行組の兄弟たちには、かつて賊である者もいれば、鏢師をしている者もおり、またただの普通の漁師だった者もいた。彼らは私に網を編んで魚を捕る方法を教え、水を見て魚を見分ける方法を教え、月夜に私と共に酒を飲み魚を焼いた。…
  5. 5水行組の武帖江湖の同道、四海の英豪たちよ! 今日は我が水行組の組長、遊龍の生誕祝いである! 生誕祝いの為ならず、ただ水戦の知音の為だけにも、この水上試合場を設け、各地の豪傑を迎えて、武を以て交友し、絶技を披露すべし! 水行組組長 遊龍
  6. 6水行組の帳簿【組の資産】 梅谷東段三水里……いや! 梅谷湖全域だ!!! 漁船十八隻(大小さまざま)、漁網各種 遊龍の銛 組の大院一棟、陳年老酒十八甕 王老家への酒代のツケ三十二文(支払い済み!) 【組長】 十二代目組長、遊龍。…
  7. 7雑多な遊記の断片……ここの村人は皆泳ぎの達人で、まだ走るのもおぼつかないような幼子でさえ、すでに潜水や息止めに精通している…… 今日、日は既に落ち、四方は瘴気に満ち、知り合いも見当たらぬ。いっそ木の下で一晩をやり過ごすとするか……
  8. 8印だらけの地図【一列に並んだ荒れ果てた茅葺き屋根の家の見取り図。傍らに「×」が打たれている】 (下の方に小さな文字で注記がある) 生存者見当たらず。 【ごく普通の川岸。数箇所に丸が付けられている】 (注記:) 水行組は今、何処へ行ったのやら……
  9. 9打ち上げられた紙の船(紙の船を開くと、数行の歪な字が書かれている。まだ字を習い始めたばかりの子供が書いたようだ。) 水の中にいっぱい魚の化け物がいて、いっぱい人をけがさせた。夜には何かが大声で鳴いてる。 お姉ちゃんと僕は家の中に隠れてるけど、食べる物がもうすぐなくなっちゃう……助けて……

「四凶の斧」事件簿

8ページ · 嘆きの渓谷

書簡、絶筆、覚え書き、草稿……「四凶斧」の裏に潜む秘事と少しでも関わるものは、すべてこの一巻に集められる。かすかな伏線が互いに絡み合い、裏付け合い、やがて冤罪を雪ぐ一つの真相へと結ばれていく。

  1. 1四凶の斧の長兄の絶筆何が凌雲九座だ! 明の野郎、あいつは人の皮をかぶった悪魔だ! 女を襲って殺した現場を見られたからって、ありもしない罪をでっち上げて俺たちを罪人に仕立て上げやがった! それから俺たちを兄弟と呼んで近づいてきた顧凌然の野郎、あいつは明の手先だった! あいつが俺の三人の兄弟を殺しやがったんだ!…
  2. 2四凶の斧の乱・禍乱この邪道ども、なかなか骨があるじゃないか。四凶の斧の四兄は歯を八本も抜いてやった上に、何度も拷問にかけたというのに、頑として調書への署名を拒みやがった。 それに三兄だ。あいつは法廷に出た途端、供述を覆しやがった!…
  3. 3四凶の斧の乱・混乱今日の審理で四凶の斧の次兄がとんでもない話を口にしやがった!…
  4. 4四凶の斧の乱・惑乱斥候の報告によると、斧親分は人里離れた場所を根城にし、廃棄された装置を使って自らに粗悪な「殺気改造」を施し、極めて凶暴になっているらしい。 まさか隊長が言っていたように、これは我々への報いなのか?…
  5. 5顧凌然から明門主への上書(草稿)明門主殿 あの四凶の斧の残虐非道ぶりは武林の大きな脅威です。そこで私に一計がございます。四凶の斧に書状を送り、私が正道の秘巻を盗んだ罪で三日後に斬首されると偽り、救援を請うのです。連中は夜を徹して百里を駆けつけることでしょう。その疲弊しきったところを一挙に捕らえるのです。…
  6. 6武隊長の絶筆正道連盟九長老殿へ: 怪面の襲撃を受けた時、本来なら我々は全力で迎え撃つべきでした。ところが、指揮官である顧大侠は、四凶の斧の長兄・彭猛を明門主へ護送し、手柄を立てて恩賞を得ようと、戦場を放棄したのです!…
  7. 7参謀・許豊からの密書顧様へ: 今、崑崙の玉音子は行方知れずとなり、さらに荒行子と墨璣子の間には不和が生じています。やつらの配下はすでに統率を失い、組織は瓦解しつつあります!…
  8. 8明門主からの返答顧よ: お主は元来、迅速果断。四凶の斧の件も抜かりなく対処し、我ら正道の威光を世に示してくれるものと信じている。 期待を裏切るでない。読んだ後は直ちに焼き捨てよ。 日月斎主人

殺気改造の謎

8ページ · 嘆きの渓谷、龐鎮、正道大陣

「十一人閣」とともに武林へ混乱をまき散らしたのは、「殺気改造」と呼ばれる法だった。 戦う力を大幅に高める一方で、人を殺気に操られる生ける屍へと変えてしまう。誰一人、逃れることはできない。

  1. 1殺気とは?殺気とは、あらゆる武功の根幹である。 人間の恩讐や愛憎、喜怒哀楽から生じるものであり、肉屋が豚を殺す時から、果ては達人同士の決闘においてまで、そこに相手を制しようという心があれば、人は必然的に殺気を抱く。…
  2. 2殺気改造殺気改造とは、人体に殺気生成装置を埋め込み、四肢にも一定の改造を施す技である。これにより、人造の殺気が五臓六腑、奇経八脈を絶えず巡る。その充溢ぶりは、並の武人が到底及ぶものではない。 使い手の武学が深く、経験が豊かであるほど、この法門との相乗によって引き出される力は、より強大なものとなる。…
  3. 3機巧術殺気に代えて燃料の力で歯車などの機械仕掛けを動かす技。それが「機巧術」である。 卓越した職人の腕と、創意に富むからくりを頼りに江湖を渡るからくり師は多い。その力量は、武を極めた達人にも決して引けを取らない。
  4. 4渾源石志:龍体改造篇…… 渾源石を用いた器具では、殺気の波動が緩和された者は二割にも満たなかった。 次に渾源石を粗く粉砕して服用させたところ、殺気の波動が緩和された者が五割まで上昇したのだ。さらなる観察が必要だ。
  5. 5殺気炉操作時の注意事項炉内の液体で皮膚がただれた場合は、直ちに患部を削り落とすこと。大したことはないなどと甘く見てはならない。 殺気は肺を蝕み、長時間吸入すると死に至る。炉の操作中は必ず鉄製の面で口を覆うこと。 身体に傷を負っている者は炉に近づいてはならない。 ……
  6. 6殺気塔の調査……炉の火は消えており、中には残留物が積もっているが、渾源石は残っていないようだ…… 最近は殺気の暴走頻度が高まってきている……もはや……この残留物を服用してみるしかないのか……
  7. 7心脈経注心とは、生の本なり。 殺気改造の法は武術、奇術、機巧術の集大成であり、殺気をその身に流通させることで、一般の達人が蓄える殺気を遥かに超えることができる。 もし人の心臓を精巧な殺気装置に換え、気血の源とすれば、無限なる殺気を得て、その者の寿命を延ばすこともできるやもしれん。
  8. 8医者の手記の断片白山派の雯師姉は温和な性格であったが、龍体の術の施術後、性情が豹変し、時に暴虐な一面を見せるようになった。…

墨璣子の弟子たち

8ページ · 正道大陣

彼らの中には、命を救われた恩に報いようとする者がいる。教えを受けて迷いの道から戻った者、名声を慕って学び、ついに真伝を得た者、その大道を悟り、執念を手放した者もいる。 今となっては力及ばず、あるいはすでに手遅れなのかもしれない。それでも彼らは師恩に報い、正道を支えるため、この身のすべてを捧げようとしている。

  1. 1倩倩への密書倩倩師妹へ: この手紙を見たら速やかにここを離れよ! 墨様は必ずや無事に帰還される。師妹よ、どうか自重して、決して一時の意地に任せて身を危険に晒すことのないように! 万事お気をつけて! 趙、魏、諸葛 連名
  2. 2武学の質疑恩師拝啓: 先日、師匠が茶の枝を以て技を披露された際、葉が三寸ほど落ちても青い衣には触れぬ、その見事なお姿を拝見し、目から鱗が落ちる思いでした。私はこれまで力任せに技を繰り出そうとしていたため、いつまでも要領をつかめずにいたのだと気づいたのです。…
  3. 3満月祝宴の招待状恩師 謹啓 恩師には、つつがなくお過ごしでしょうか。 弟子は今もなお覚えております。かつて恩師が、弟子に子が授かった折には、必ずや自らめでたき名を授けようと、快くお約束くださったことを。…
  4. 4詩歌切磋の誘い墨様拝啓:…
  5. 5未完の剣論執剣の本意は、すなわち戈を止めることである。佩剣はまさに鏡を懸けるがごとくすべきであり、習武はすべからく淵に臨むのと同じくすべきである。武学の道は、まさにまず心を立て後に技を立てるべきである。…
  6. 6世話焼きな弟子の遺書玉音子様が「組織」とのあの合同作戦で行方不明となり、荒行子と墨様が共に大陣を統率することになったが、荒行子が「公子」と呼ばれる者と密かに会っていることに気づいた。 彼らは密接に交流し、すでに何らかの協定まで話を結んだようだが、墨様はこれに断固として反対している。…
  7. 7趙笛からの手紙孟兄へ: 墨様が突然行方不明になってから、大陣内は大きく動揺し、皆、荒行子が暗殺したのだと噂している。 いかんせん、我々が連日捜索しても、遺骸や証拠は一切見つからない。 孟兄よ、即刻手勢を率いて馳せ参じ、共に対策を練り、真相を徹底的に究明してくれ! 趙笛
  8. 8趙笛ら三人の抵抗檄文荒行子は崑崙三傑の一人を名乗っているが、その正体は正道の裏切り者だ! 「龍体の術」の名を借りて、殺気改造という邪法を施し、同道の者たちを惑わしている。その悪辣な企みは断じて許されぬ! 異を唱える者はことごとく賊の汚名を着せられ、手段を選ばず徹底的に排除されてきた!…

夢差の実験手記

7ページ · 正道大陣、嘆きの渓谷、戯夢山荘

手記には、一人の「人間」の名すら記されていない。ただ番号の羅列と、歪んだ狂熱だけが、ともに書き留められている。

  1. 1聖母様の御体【序】 もし「囚命」の傀儡作りの技を以て、天地の造化を奪い、至高至聖の体を成すならば、聖母様の無上の御力を載せることができるであろう。 陸家村の愚民は資質不足といえども、数は多く、この大計を成すに足りるはずである。 …… 【百五十八日目】 陸家村: 十一号、両腕が潰れる。 十三号、頭部が破裂。…
  2. 2零号人形【百九十四日目】 あの「正道の女侠」どもの意識と血脈は、やはりあの愚民どもより遥かに強い! それに加えて「零号」……優美な肢体、非凡な幻術の才能、そしてあの氷のように冷たく、哀しげでいて、かつ強靭な意識。彼女を研究することは、実に悟りを開かされたかの思いがする!…
  3. 3煌心【二百八十三日目】 ついに「無限煌心」の実験ができる。 この術が完成すれば、御体は煌心を力の源とし、聖母様の意識が完全無欠にその中に転移出来るようになる。煌心が生む殺気は、とめどなく聖母様へと供給されるであろう!…
  4. 4御体完成【三百五十七日目】 一号:意識は欠損があるが、形態は完全。 二号:目は虚ろだが、体は完全。 三号:意識は保っているが、大した役には立たない。 四号:失敗作(この一行は線で消されている。) 五号:完璧に近いが、惜しいことに安定しない。 六号:喜ばしい進展。…
  5. 5煌心装填【三百六十日目】 「七号」が完成した。これを「聖母様の御体」と命名する。直ちに戯夢山荘へ送り、「無限煌心」との最終結合を行う。
  6. 6亀裂準備【三百六十一日目】 今日、至高尊者と会い、協議はすべてまとまった。煌心と御体の結合が済めば、儀式を実行することができる。 なんと幸せなことか! 至高尊者は聖嬰の助力を得て、「門」を開く時間を六十年も繰り上げたのだ! 聖母様の臨世は、まさに天意である!
  7. 7予備の御体ネタバレ

左殤の棋局

7ページ · 血塗られた森、陸家村、龐鎮

盤上では白石が激しく争っている。だが盤下で打たれたあの一手は、すでに何年の時を進んできたのだろう。

  1. 1命令書左冥主がご到着し、数日中に街道を通過される予定だ。 直ちに周辺の要路を封鎖し、関係者以外は百丈以上離れた場所まで追い払え。 従わぬ者は容赦なく討ち取れ。
  2. 2連合討賊の誓い怪面が跋扈し、武林は崩壊の危機にある。我ら「組織」の三名、崑崙三傑と力を合わせ、共に凶賊を討つことを誓う。 同盟中は諸事苦楽を共にし、戦えば肩を並べ、危急には互いに救援する。 怪面を滅ぼすまで、同盟は解かない。この誓いは天地も共に証する。 左殤(印)玉音子(印)
  3. 3無題の詩青蛇、古屋に蟠り、 残躯はいずこに? 像の背後に秘門開き、 幽境、戯夢山荘へ通ず。
  4. 4署名なしの手紙「組織」はいつも奥の手を隠している。それは一本の抜け道かもしれず、あるいは一枚の駒かもしれない。 蛇の眼、蛇の舌、蛇の牙の三つの品、やはり君に託すしかないようだな。
  5. 5紫の欠片の手記紫の欠片は……古の……武器の欠片…… 裏武林において……血の滴る肉が鮫の群れの中に落ちるが如く、瞬時にして「濁」を惹き集める……裏武林より無限の殺気を吸い出すことも可能で、故に……
  6. 6青蛇屋の抜け道の図(手紙に挟まれていた古い抜け道の建造図面。これは「組織」の機密文書だ。 この抜け道は青蛇屋と戯夢山荘を結んでおり、抜け道を開くためのスイッチの部品は、それぞれ「組織」の赤、黒、白の三つの蛇屋に保管されている。)
  7. 7「無限煌心」の設計図(図は心臓の形をした機巧物で、中心には「紫の欠片」が一つ包まれている。 その下には「煌心」の二文字が書かれている。)…

花嫁の阿花

7ページ · 嘆きの渓谷

待ち人は来なかった。代わりに届いたのは、彼の訃報と、愚かな花婿だった。 その男を寝かしつけ、嫁入り道具の箱底から刀を取り出す……彼女は聞いたことがあった。死者の魂を呼び戻す方法があると。

  1. 1仲人の手紙李員外の一人息子。二十三歳。生来心優しい性格。体格は逞しく、食欲も人並み外れて旺盛です。これほどの素晴らしい婿候補は滅多にいません。 宋様、御息女がこの良縁を逃すことのないよう、どうか前向きにご検討ください。 仲人 王氏
  2. 2阿花の父の返事素晴らしいお相手をご紹介いただき、ありがとうございます。 娘がこれほどの名家に嫁げるとは、身に余る光栄です。 娘が隣人の息子と親しくしているという話は単なる噂話ですので、お気になさらないでください。この良縁を成就させるため、私からも娘を厳しく諭し、分別をわきまえさせます。 宋孚 敬上
  3. 3阿輝の手紙李家のあの馬鹿息子とは結婚するな! 俺は李家ほど裕福ではないが、腕っ節には自信がある!お前のためなら、地上で一番美しい花も、空で一番輝く月も、何だって差し出してやる! 明日の深夜、村の入口の小川のほとりで待っている! どこか遠くへ駆け落ちしよう! 輝
  4. 4不謹慎な呼びかけ昨日、隣の村で結婚式があったんだが、めでたい席は一転して葬儀の場と化したらしい。というのも、花嫁が花婿の腹を切り裂き、その混乱に乗じて逃げ去ったって話だ。…
  5. 5夫・柳上励への手紙旦那様、わたくしは今も、あの黒煙が立ち込める塔の下であなたを待ち続けています…… あの日、二人で月を眺めたこと、今でも覚えています。あなたは月を指さし、こう誓ってくれましたね。「咲き誇る薔薇、煌々と輝く月よ、どうか我ら二人を照らしてくれ。我らの末永き愛と、この変わらぬ想いを」と。…
  6. 6夫・黄妙への手紙旦那様、わたくしは今も、あの黒煙が立ち込める塔の下であなたを待ち続けています…… あの日、あなたが草の茎で編んだ花をわたくしの髪に飾ってくれたこと、今でも覚えています。あなたは、いつか必ずわたくしを綺麗におめかししてくれると言ってくれましたね。 旦那様、あの誓いを今でも覚えていますか? 阿花
  7. 7夫・賈千秋への手紙旦那様、わたくしは今も、あの黒煙が立ち込める塔の下であなたを待ち続けています…… あの日、あなたを見つけた時のこと、今でも覚えています。あなたは赤い花畑の中で泥酔していました。それでもあなたは、わたくしのために盛大な披露宴を開いてくれると、そうつぶやいていましたね。…

墨璣子の絶筆

6ページ · 正道大陣

旅立ちの前夜、墨璣子は過去の記録を一枚ずつ整理し、一冊にまとめた。一年前に「組織」と手を組んで行った作戦の顛末と、その後立て続けに起きた数々の異変が記されている。 文中で、彼は自らの見解を多く語ろうとはしなかった。是非も功罪も、すべて読む者の判断に委ねている。

  1. 1墨璣子の手記・その一今、怪面の輩がなんと猖獗を極めることか。我らの麾下にも、甘んじて邪法に堕ち、或いは殺気に惑わされて己の身を改造し、刃を向けてくる弟子が少なくない。実に大いなる哀しみである。さらに正道連盟に目を向けると、援軍は何時までも到着せず、音信も途絶えており、その理由は、未だにわからない。…
  2. 2墨璣子の手記・その二兄が弦者の情報を持ち帰った。彼女はなんと白赤練と……相打ち死になったという。 師姉も慌ただしく去り、行方は知れず、ただ左殤に我らへの伝言を残したのみ……突然の出来事であるが、師姉の行いには元より節度がある。このたびも彼女なりの理由があるのだろう……今回の件が終われば、改めて彼女に問いただせばよい……
  3. 3墨璣子の手記・その三あの日の作戦後、師姉は普段と同じ態度で、用事があって先に行くと言われたと左殤は言うが……何日も音信が全くなく、探そうにも成果なしだ…… 師姉に……一体何があったのか?
  4. 4墨璣子の手記・その四師姉が居た時は、我ら三人は鼎足の如く、切磋琢磨し合う仲であったが、今一足が欠け、私と兄の仲は、揺らぐこと免れず、徐々に間隙を生じた………
  5. 5墨璣子の手記・その五今、我ら二人の仲は水火の如く、もはや挽回の余地なし。兄の性格は一向に果断であり、加えてあの「龍体改造」を行った今、私の排除を目論んでいるのではないか? いずれにせよ、私には既に決死の覚悟あり。ただあの「龍体改造」の流布を止め、今の大陣中の分裂の兆しを抑えることさえ出来ればよい。…
  6. 6墨璣子の手記・殴り書きの印がある地図(湖を中心とした地図。簡略な筆致ながらも特徴を捉えている。北側の頂へと続く山道の位置に赤い丸が付けられている。)

妙手の張の秘宝目録

5ページ · 血塗られた森、陸家村、龐鎮

小張が取り戻そうとしているのは、どれも来歴のある品ばかりだ。 金銀ではとうにその重みを量れないのかもしれない。だが品々に宿る昔語りは、誰かが最後まで語り継がねばならない。

  1. 1血塗られた森の失われた秘宝の目録血染めの印章 寿山石を彫り上げた印。方正にして重厚。獣鈕は凛然とし、篆文は古朴な趣を湛えている。 門主の嗅ぎ煙草入れ 鳩の卵ほどの大きさで、ふっくらとした楕円形。金色の琥珀を地に用い、透き通るような輝きを放つ。 古代の弩機…
  2. 2陸家村の失われた秘宝の目録婚礼花燭 色とりどりの蜜蝋を用いて精巧に作られた品。二羽の鵲が絡み合う意匠。 双童の玉佩 羊脂白玉製。蓮の葉の間で戯れる子供二人が透かし彫りで表現されている。 花蒙らざる像 黄花梨の一枚板から彫り出された像。穏やかな佇まいで、慈悲に満ちた面差しをしている。
  3. 3龐鎮の失われた秘宝の目録玉の筆置き 祥雲紋の青玉の筆と、青山を模した玉の筆置き。 墨 特製の薬墨。蝉の抜け殻を思わせる形をしており、ほのかに苦い薬草の香りが漂う。 虎型の文鎮 純金製の伏せ虎の文鎮。表面には朱漆が施されている。 彫花縁の硯 きめ細やかな石で作られた硯。縁には薔薇の彫刻が施され、生き生きとした姿を見せている。
  4. 4梅谷湖一帯の散逸した珍宝の目録観濁の星盤 蒼藍の漆盤。星野の経緯が細密に刻まれている。 無常の日時計 青石で作られた日晷。欠けた箇所は水晶で補われている。 藍花の指南 精巧な磁器の匣。表面には藍花の浮き彫りが施されている。
  5. 5戯夢山荘の失われた秘宝の目録ネタバレ

荒行子の裏切り

5ページ · 血塗られた森、正道大陣、枷籠山

謀叛の汚名の下には、いかなる真意が隠されているのか。鉄腕の支配の陰で、正道はいかにして己を正道たらしめるのか。

  1. 1荒行子の指令書同士たちよ: 玉音子門主は不幸にも戦死したが、その英魂は永遠に語り継がれる。墨璣子は恐れをなして逃亡し、連盟を裏切った。崑崙と武林の恥だ。 この長刃に誓う! 江湖よ、共に見届けよ! 今や俺は「龍体の術」を得た! この荒行子自ら大陣の弟子たちを率い、邪道を滅ぼし尽くすまで決して退かぬ! 荒行子(印)
  2. 2若君からの手紙荒行子殿へ: 近頃、貴殿が難儀されていると聞き及び、その解決に向けた良策をすでに得ております。 近日中に私自らそちらへ伺い、詳しい方策をお伝えしたうえで、共に大計を協議し、正義の実現に力を尽くしたく存じます。 公子 敬上
  3. 3《龍体の術詳解》の断片龍体改造の術は殺気改造を承け、その理は相通ずるも、その効果は全く異なり、力を高めながら意識の清明を保つを重んじる。 この術は工夫を極め、単に機巧を人体に植え付けるのみならず、さらには…… (後続の内容は意図的に破壊されている。)
  4. 4「龍体の術」執行令同道の諸君へ: 我ら正道の弟子たる者は皆練兵場へ赴き、龍体の術を施行すべし。 この術は力を増大し、百利あって一弊なし。正道の安否はすべてこれにかかっており、怪面討伐のためには断行せざるべからず! 従わざる者は、直ちに斬首す! 梟首にして衆に示し、後進を戒めん! 荒行子(印)
  5. 5署名なしの書き付け荒様の令:すべての爆弾使いは、即刻檻の洞窟へと移動せよ! 再び誤爆を起こした者は、全隊同罪とする! 山門の鍵も併せて洞窟の看守隊長へ移譲せよ!

戯夢山荘の過去

4ページ · 梅谷湖、戯夢山荘

山水に寄り添い楼閣は重なり、百戯の輝き昼天にも勝る。 門は市へ続き商旅を迎え、賓客を広く招き玉宴を連ねる。 演武の高台では雅券を競い、宮商の調べに華煙へ酔う。 断魂の禁地が隣と侮るな、笙歌ひとたび雲の彼方を隔つ。

  1. 1戯夢山荘図解本商会の旧址。初めは小さな建物であったが、後に拡げて山荘とした。今再び拡張を計画しており、山に依り水に就いて、四隅に広げる。 前は龐鎮の市場に接し、商人の往来に便利である。後ろは断魂の禁地に倚っているが、石を積み重ねて境界とし、地勢の威によって事業基盤を安んじるべきである。
  2. 2商会名簿ここに名を連ねて志を銘記する。この地を代表する十二人の傑物が、共に新たな業を開く。 余成章 将門の末裔。武館と武器屋を開設し、諸侠客に敬重されている。 姚楽天 酒場と宿屋を主とする。性格豪快、門下は昼夜沸き返っている。 高淵…
  3. 3三傑の賦ネタバレ
  4. 4廃棄された武訓ネタバレ

データ:ファントムブレード ゼロ 26367565 (CL-302256, UE 5.7.4) データの出典について

ファントムブレード ゼロは215ページの読み物を22冊にまとめています。最大は正道連盟拾遺(18ページ)で、短い手紙の束まであります。 大半は嘆きの渓谷で入手でき(44ページ)、ゲームデータに位置がある場合、各ページからマップ上の地点へリンクしています。 最後の2地域で見つかる11ページはネタバレとして隠しています。

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ファントムブレード ゼロの伝承に関するFAQ(2026年11月)

ファントムブレード ゼロの手紙や手記はいくつある?

ゲームデータには本文のある手紙、手記、書物のページが215件あり、合計約34,806語で、22冊にまとめられています。

ファントムブレード ゼロにはどんな書物がある?

22冊の書物とそのページ数は次のとおり: 正道連盟拾遺 (18), 沈思の雑記 (18), 龐鎮の人間模様 (17), 江湖の逸話 (16), 囚命 (13), 夢差 (12), 村人の遺物調査 (10), 聖母の謎 (10), 「組織」 (9), さまざまな発願文 (9), 崑崙三傑 (9), 水行組拾遺 (9), 「四凶の斧」事件簿 (8), 殺気改造の謎 (8), 墨璣子の弟子たち (8), 夢差の実験手記 (7), 左殤の棋局 (7), 花嫁の阿花 (7), 墨璣子の絶筆 (6), 妙手の張の秘宝目録 (5), 荒行子の裏切り (5), 戯夢山荘の過去 (4).

ファントムブレード ゼロで伝承が最も多く見つかる場所は?

最も多いのは嘆きの渓谷で、44ページです。各ページの項目には、地面に落ちているか、宝箱の中か、クエストでもらえるかを記載し、マップ上の地点へリンクしています。

このページはストーリーのネタバレを含む?

序盤の地域の手紙や手記は全文を表示しています。最後の2地域で見つかる11ページは、開かないと読めないネタバレ表示にしています。